香害は「お願い」ではありません
人事・行政に知ってほしい“配慮”としての考え方

香害について相談すると、
よくこんな言葉を返されます。
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「個人の好みだから」
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「全員に配慮は難しい」
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「お願いレベルの話ですよね」
でも、これは本当に
“お願い”の話なのでしょうか。
人事や行政にこそ知ってほしいのは、
香害は嗜好の問題ではなく、
健康と安全に関わる“配慮事項”だということです。
目次
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なぜ「お願い」にされてしまうのか
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香害は“個人の自由”の問題ではない
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人事・行政の役割とは
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配慮として扱われた時、何が変わるのか
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当事者から伝えたい、たった一つのこと
1. なぜ「お願い」にされてしまうのか
香害の相談が「お願い」として処理されてしまう理由は、
多くの場合、次の誤解にあります。
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におい=好みの問題
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見えない症状=深刻ではない
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少数派=我慢する側
しかし、これは
被害が“見えにくい”だけで、
存在しないわけではありません。
2. 香害は“個人の自由”の問題ではない
洗剤や柔軟剤は、
本人だけが使うものではありません。
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空気を通じて周囲に拡散する
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他人の体内に入り込む
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回避が極めて困難
つまり香害は、
空間を共有する人全員に影響する問題です。
これは
「他人の日用品に口出ししている」のではなく、
健康被害を防ぐための環境配慮です。
3. 人事・行政の役割とは
職場や公共空間では、
「誰か一人が我慢する」ことで成り立たせてはいけません。
人事・行政の役割は、
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当事者同士を対立させることではなく
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科学的・社会的な視点で整理し
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中立的に環境調整を行うこと
個人対個人の問題にせず、
制度・ルール・周知で対応することが必要です。
4. 配慮として扱われた時、何が変わるのか
香害を「お願い」ではなく
「配慮事項」として扱うと、次の変化が起きます。
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被害者が謝らなくて済む
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使用者も責められずに済む
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無用な対立が減る
実際、
自治体の啓発ポスターや
職場での周知が行われた場所では、
トラブルが減った例もあります。
5. 当事者から伝えたい、たった一つのこと
私たちは、
誰かを攻撃したいわけではありません。
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香りを完全に禁止したいわけでもない
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好きな人を否定したいわけでもない
ただ、
安心して呼吸できる環境で生きたいだけです。
それを
「お願い」として片付けず、
「配慮」として受け取ってほしい。
それが、人事・行政に一番伝えたいことです。
香害は、個人の好みの問題ではなく
環境と健康の問題です。
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我慢ではなく配慮
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個人責任ではなく社会対応
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対立ではなく調整
この視点を持つだけで、
多くの苦しみは防げます。